『ドラクエシリーズは好きだけど、モンスターズは全然知らない』
『有名youtuberが酷評してたけどクソゲーなの?』
ドラゴンクエストモンスターズシリーズは熱狂的なファンが多い一方で、本編ほど大きなタイトルでは無いので詳しくない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、最新作のドラゴンクエストモンスターズ3魔族の王子とエルフの旅を、図鑑コンプ&プレイ時間100時間越えレビューします。
ストーリーのネタバレなしで、おすすめハードや最強モンスターについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 良ゲー
- 完成度は高くない
- モンスターズはやっぱりおもしろい
- 対人は微妙
- 今買うならSteam版
- 今からプレイしても十分モンスターズを楽しめる
発売日 | 2023年12月1日 |
価格 | 通常版7,678円 |
対応機種 | Nintendo Switch Steam iOS/Android |
ジャンル | RPG |
会社名 | スクウェア・エニックス |
公式サイト | ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅 | SQUARE ENIX (dragonquest.jp) |
ドラゴンクエストモンスターズ3とは
ドラゴンクエストモンスターズ3魔族の王子とエルフの旅(以下:DQM3)は、1998年にゲームボーイカラーで発売されたドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドから、25年以上続くモンスターズシリーズの最新作です。
2023年12月にSwitch版が、Steam・スマートフォン版が2024年9月にリリースされています。
今作はドラゴンクエスト4の登場キャラクターであるピサロを主人公とし、魔界を旅する中でモンスターたちを仲間にし、ときには新たなモンスターを配合で生み出しながら、強敵との戦いをくり広げていくRPGです。
モンスターズの特徴である配合は健在で、500種を越えるモンスターを仲間にできます。
DQM3レビュー
項目 | 評価 |
---|---|
ストーリー | |
グラフィック | |
サウンド | |
キャラクター | |
ゲーム性 | |
熱中度 | |
総合 |
ストーリー
DQM3ではドラクエ4のIFストーリーとして物語が語られる。
旅の中で多くの仲間と出会い、多くの困難を乗り越えていくストーリーで、よく言えば王道RPG、悪く言えば平凡である。
原作ドラクエ4のストーリーに沿って物語は進行するが、IFストーリーとして様々な点が改変されているので、原作ファンからの評価が低い。
また、原作との矛盾を、やや無理矢理解消しているためストーリーに違和感を感じる部分もある。
しかし、王道の展開であるがゆえに王道のおもしろさは保証されており、細かな点が気にならないユーザーは充分楽しめるだろう。
グラフィック
今作はニンテンドーSwitchで発売されたゲームであるため、グラフィックはそこそこといったところ。
プレイヤー近くのオブジェクトは自然に動くが、少し距離が離れると目に見えてフレームレートが低下する。
一方で、モンスターグラフィックは高品質で、これまでのドラクエシリーズに登場するモンスターが再現されており、各種モーションも充実しているため、全体としては充分満足出来る出来である。
サウンド
ドラゴンクエストシリーズプレイヤーの性なのか、ドラクエの音楽が流れるだけでワクワクした気分になれる。
すぎやまこういち氏の音楽が素晴らしいのはもちろんだが、呪文や特技のSEも素晴らしく、呪文暴走や会心の一撃の爽快感を高めている。
今作が過去作と比べて秀でているわけではないが、ゲームプレイの楽しさを押し上げるサウンドといえるだろう。
キャラクター
全体を通して、キャラクターの印象は薄い。
主人公ピサロとヒロインのロザリーは原作のイメージもありキャラ立ちしているが、オリジナルキャラクターが物足りない。
具体的には、
パッケージにも描かれているメインキャストのベネットが不快だと感じる場面があるが、後にフラグ回収されるわけでなく、ただ不快なだけだった。
ただ、シナリオに登場するモンスターは特徴的で愛らしく不快感もないので、モンスターズらしいともいえる。
ゲーム性
RPGゲームであり、筆者は対人要素をオマケとしてとらえているため、対人戦に関しては今慮しない。(対人戦をメインとするなら☆2)
モンスターズシリーズの特徴の配合のおもしろさは健在。
今作からモンスターサイズはモンスターの種類ごとでなく、各モンスター毎に決められるため、自分好みのPTで攻略しやすくなった。
自分の好きなモンスターを配合で生みだしながら冒険できるのは唯一無二のおもしろさがある。
熱中度
配合システムが使いやすくなっており、配合検索で次の配合候補が表示されるため、時間を忘れて配合と育成を繰り返してしまう。
物語の序盤にあたる初級マップだけで、魔王を配合でつくることもでき、物語の進行を忘れてしまうこともある。
最高のXランクモンスターを生み出すのは非常に大変だが、目標のモンスターを生み出せたときの快感は大変さを忘れさせる。
総合
ゲームの出来自体はハイクオリティであるとは言い難いが、ドラゴンクエストモンスターズの楽しさを充分に楽しめる一作。
配合の楽しさと快適さは過去作以上で、様々なモンスターと冒険できる。
ドラクエ4の物語のIFストーリー展開は王道で、小学生から大人まで楽しめるだろう。
ただし、オンライン対人戦は完成度が低く、何度かの修正があったもののおすすめできない。(詳しくは後述:対戦バランスが悪い)
対人戦目的以外のプレイヤーにはプレイしてほしい作品。
やっぱりモンスターズはおもしろいと思えました。
DQM3のここが凄い
レビューで書ききれなかったDQM3の素晴らしい点をいくつか紹介します。
配合システム
今作も歴代モンスターズと同様に配合システムがあります。
ゲーム全体のおもしろさの8割を占めているといっても過言ではないほど配合が楽しく、プレイするモチベーションになるでしょう。
プラス値は廃止されましたがスキルポイントの半数が引き継がれ、配合するたびに強くなるので、ストーリー中でも配合に夢中になってしまいます。
攻略情報を調べなくとも、配合検索で特殊配合が表示されるので、ランクアップ配合を行いやすいのもいい点です。
ドラクエシリーズのラスボス・裏ボスでさえ配合で生み出すことが可能で、配合を繰り返して目的の魔王を作れたときの喜びはひとしおです。
適度なバランス調整
メインストーリー及び裏ボス撃破までのバランス調整が素晴らしいと感じました。
ストーリー中のボス戦はバランスが悪いPTで挑むと全滅もありえますが、セオリーを知っていると驚くほど簡単に倒せます。
歯ごたえのある攻略を求めるユーザーも、強いモンスターでサクサク攻略したいユーザーも楽しみやすい難易度です。
また、低ランクモンスターが進化する特技セットを多くもっており、作成しやすいDランク〜Bランクのモンスターに汎用的な特技セットが多く、序盤から終盤まで成長を感じやすいようになっています。
マップが多い
主にプレイするマップは6つの魔界になるが、それぞれ初級・中級・上級と分かれている。
このような魔界マップだけで18種類のマップがあるが、攻略が必要なダンジョンがほとんどのマップにあり、ダンジョンを含めると30種以上の固有マップがあります。
魔界マップには季節ギミック、ダンジョンには固有ギミックがあるので、ただマップを歩くだけでなく冒険をしている感がある。
ただし、それぞれ広大なので、クリア後にモンスターやたまごを集める際には、広さと数がデメリットになるのが難点。
DQM3のここが改善点
次にDQM3の改善点を紹介します。
課金要素
DQM3のSwitch版はDLCとして、「追憶のモグダンジョン」「時の無限ボックス」「エビ師範の修練迷宮」の3つが発売日からありました。
このうち、「追憶のモグダンジョン」は図鑑コンプリートにも対人戦にも非常に有用で、買わずにプレイするのは縛りプレイといえるほどです。
他のDLCも育成の快適性が増す「時の無限ボックス」、オフラインプレイでのやりこみ要素になる「エビ師範の修練迷宮」とパッケージに最初から実装していて欲しかった内容がDLCで別売りになっています。
追加モンスターや追加ストーリーのDLCであれば気持ちよく購入できますが、プレイの快適性を下げて発売したものに快適要素追加のDLCは購入しづらいので、次回作の改善に期待です。
作りこみが甘い
ゲーム全体の作りこみが甘く感じてしまいます。
ストーリーはツッコミどころが多く、アップデート前のテレポは不便な点が目立ち、タマゴシステムは劣悪というほかありませんでした。
また、細かいストレス要素が多くあります。
例えば、ロードが長い、季節変更のテンポが悪い、一部モンスターの当たり判定がおかしいなどです。
Switchで発売したゲームなので、本体スペック上難しい点もあると推察しますが、スピンオフ含め10作以上が発売されたシリーズの、20年以上ぶりのナンバリングとは思えない作りこみの甘さです。
対人戦バランスが悪い
DQM3は対人戦のバランスが非常に悪いです。
発売してすぐのアップデートで弱体化されたものの、いまだに妨害特技・妨害特性が非常に強力で、対人戦は妨害が通れば勝ち、通らなければ負けと極端になりがちです。
すべての耐性を完璧にするのはスキル枠の都合上現実的でないので、対人戦を真剣にプレイするときは流行りに合わせて耐性を変更しなければなりません。
しかし、耐性を大幅に向上できるガードSP系スキルは入手難易度が高く、頻繁に変更するのは難しいです。
結果、まともに行動できず一方的に負けるか、行動させずに一方的に勝つか極端になり、プレイヤースキルに関係なく構築相性で勝敗が決まる試合が多発します。
DQM3プレイのおすすめハード
DQM3を今から購入してプレイするのにオススメなハードは、対人戦をしたいのであればSwitch版、対人戦をしたい方以外全員はSteam版がおすすめです。
Steam版は定価4,980円で購入できますが、3種類のDLCがセットになっているので、中古でパッケージ版ソフトを購入するよりも安く購入できます。
またPCスペックによりますが、Switch版と比べてロード時間が短いのも魅力的です。
ゲーミングPCを所持していない方や対人戦をしたいユーザーはSwitch版でも充分に楽しめます。
ただし、発売から時間が経過しているので、対人戦はあまり活発ではありません。
(執筆時2024年10月の深夜はマッチングせずAI戦闘になりました)
なお、スマホ版は動作が安定せず、バグが見られるとの評判が多いので現時点ではおすすめしません。
私はSwitchパッケージ版+DLC3種を発売日に買いました
DQM3おすすめ最強モンスター
これからプレイする方のために、おすすめモンスターを紹介します。
対人戦はクリア後でないとまともに楽しめないので考慮しません。
実際に自分がプレイしたときに役立ったモンスター達です!
序盤におすすめのモンスター
ドラゴスライム
主な入手方法:スライム系×ドラゴン系(どちらかFランク)
作成が簡単で、ザコ戦で活躍する息吹スキルを覚える。
息吹スキルをマスターすると、終盤まで使えるブレスマスターに進化する。
メタルハンター
主な入手方法:さまようよろい×物質系
攻撃力が高くスキルも物理系
1~2回行動で殲滅能力が高い。配合でキラーマシン系統に強化できる。
中盤におすすめのモンスター
シャドーサタン
主な入手方法:【流神殿の魔界】中級/流砂の宮殿でスカウト
スライムと配合でCランクスライムダークになる。
スライムダークはねこまどうと配合でBランクダークペルシャになるため、Bランクモンスターのとっかかりになる。
スライムフェアリー
主な入手方法:スライム系×自然系(どちらかCランク)
有用な回復スキルである全体回復を所持している。
回復のコツもあるので、MP切れの心配が減る。
終盤~クリア後におすすめのモンスター
キラーマシン2
主な入手方法:キラーマシン×キラージャック
攻撃力が非常に高く、作成も比較的簡単。
スキルはキラーマシンが所持している剣闘士がおすすめ。
リーズレット
主な入手方法:メルトア×スノーホムンクルス(クリア後はタマゴからも出現)
?系のなかでは入手難易度が低いが、氷魔法が非常に強力。
ストーリー中ならLサイズに氷結の極意を覚えさせるだけで、ほとんどのボスを瞬殺できる。
DQM3を配信しているおすすめ配信者
DQM3について配信している配信者を紹介します。
投稿日の新しい動画を見て対人戦の最新環境を把握してから育成すると、育成の手間が大幅に減らせますし、わかりにくいフィールドギミックの解法も動画だと分かりやすくなります。
じゃがゴンクエスト【じゃがクエ】 さん
主な配信サイト:youtube
執筆時は2024年10月と発売から時間が経っているが、まだDQM3の動画を上げ続けてくれている配信者さん。
ランクマで使用するモンスターはじゃがクエさんを参考に育成しておけばまちがいなし。
ろびん さん
主な配信サイト:youtube
ドラクエ系配信者を紹介するなら外せない配信者さん。
ドラクエに関する様々な動画をあげているので、ドラクエ好きならぜひ視聴してほしい。
えばぬん
主な配信サイト:youtube,twitch,ニコニコなど
※現在ブログ執筆&動画編集中で配信開始していません。
視聴者0人安定なので、生放送していた場合、気になったことを質問すればほぼ100%回答される。
別ゲーやブログ執筆、動画編集を配信していても気にせず質問していい。
まとめ
今回はドラゴンクエストモンスターズ3のレビューを行いました。
ゲームの出来自体はまずまずといったところですが、モンスターズのシステムがおもしろいので、非常に楽しくプレイできます。
発売から約1年が経とうとしているので、対人戦の過疎は進んでしまっています。
ですから、対人戦を楽しむのは難しくなってきています。
しかし、ストーリーを楽しんだり、配合でモンスターを集めたりは十分楽しめるでしょう。
今から購入するのであれば、4,980円で全DLCがセットになったsteam版がおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX
コメント