筆者のゲーム人生に多大な影響を与え、これまでプレイした1,000本以上のゲームのなかで最高のゲームファイナルファンタジータクティクスをレビューします。
はじめに断っておくと、思い入れが強すぎて公平にレビューできないので、レビューとみせかけた布教です。
文句なしの神ゲーという評価しかしないので、様々なゲームのレビューをしている筆者が一番好きなゲームについて知りたい方はご覧ください。
今回は、2024年にプレイすることを想定して、追加要素を加えて移植された、ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争を中心に紹介します。
PS版、PSP版、スマホ版合わせて数百時間はプレイしています。
- 神ゲー
- 神シナリオ
- 神サウンド
- 神グラフィック
- バグもあるし、バランス悪いけどそれも神
- 筆者の選ぶ神ゲーランキング1位
- 大人になってから遊ぶと更におもしろい
ファイナルファンタジータクティクスとは?
ファイナルファンタジータクティクス(以下FFT)は、1997年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたシミュレーションRPGです。
後のゲームに大きな影響を与える、「タクティクスオウガ」の主要スタッフがオウガシリーズの重厚なストーリーとファイナルファンタジーの要素を組み合わせて製作しました。
深いストーリーとユニットのカスタマイズ性が特徴で、初めてシミュレーションRPGをプレイするユーザーでも楽しめます。
FFTシリーズは、「ファイナルファンタジータクティクス」「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス(GBA)」「ファイナルファンタジータクティクスA2封穴のグリモア(DS)」の3作品です。
発売日 | 1997年6月20日(PS原作) 2007年5月10日(PSP獅子戦争) |
価格 | 1,900円(アプリ版) |
対応機種 | PS PS3アーカイブ PSP iOS/Android |
ジャンル | シミュレーションRPG |
会社名 | スクウェア・エニックス |
公式サイト | FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争 | SQUARE ENIX | |
ファイナルファンタジータクティクスレビュー
項目 | 評価 |
---|---|
ストーリー | |
グラフィック | |
サウンド | |
キャラクター | |
ゲーム性 | |
深さ | |
総合 |
ストーリー
ストーリーは戦記+ファンタジーで展開する。
プレイヤーは主人公ラムザの視点を通じて、友情、裏切り、そして正義の意味を探求する壮大な物語を体験する。
深い政治的陰謀と個々のキャラクターの葛藤が巧妙に絡み合い、プレイヤーをイヴァリースの世界に引き込むだろう。
ファンタジー要素が宗教や信仰に紐づけられており、違和感なく戦記の世界に融合しているのも素晴らしい。
グラフィック
ドット絵のキャラクターや背景は細部までこだわりが感じられ、魅力的な世界が構築されてる。
地図を模したワールドマップは、国家間闘争の地理的要因や時間的制約をプレイヤーが把握しやすくなり、やや難解な物語を理解する手助けになるだろう。
戦闘シーンはファンタジー色が強く、魔法や剣技などエフェクトが派手な技が多くあり爽快感がある。
サウンド
全てのBGMが印象的で、ゲームへの没入感を高めてくれる。
戦闘シーンの壮大な音楽、タイトルやメニューの神秘的な音楽が戦記+ファンタジーのFFTにベストマッチ。
重厚で繊細なBGMは、主人公名を「BGMききたい」に設定すると入れるサウンドモードで聞けるため、FFTを所持しているユーザーはじっくり堪能してほしい。
サウンドモードのヘルプデキストは、小ネタ・おふざけ満載です!
キャラクター
序盤から終盤まで魅力的なキャラクターが登場する。
特に素晴らしいのがキャラクターの対比で、例をあげると
- 自己の信念を貫くためにどんな犠牲も厭わない。
⇔大切な人を守るためにすべてを犠牲にする。 - 没落貴族の生まれで上流貴族の力を利用して騎士となり、自分の家の復興を目指す。
⇔平民出身だが騎士となり戦果をあげるも、上流貴族から褒章を与えられず貴族の打倒を目指す。
ほんの少しの違いと多くの共通点を持つキャラクターが、全く違う思想・信条のもと対立する。
これらの対比がキャラクターの立場の違いを明確にし、やや難解な物語を理解しやすくしている。
また、キャラクターデザインも魅力的で、人間キャラクターの複雑な表情は複雑な心理を的確に表現している。
ゲーム性
ファイナルファンタジーシリーズの特徴であるジョブチェンジやアクティブタイムバトルを取り入れることで、タクティクスの戦略性を更に高めている。
29種のジョブそれぞれに強みと弱みがあり、モンスターユニット以外はジョブチェンジを行うことで異なる活躍ができる。
二刀流で戦うモンクや重装備でHPが高い白魔導士など、強みを併せ持ったユニットを育てることもでき、物語だけでなく育成も楽しむことができる。
深さ
FFTはストーリー、キャラクター、やりこみ要素など、すべての要素に奥深さがある。
一週目のプレイでFFTの魅力に気づくと何週もプレイして、イヴァリースの世界をより理解したくなるだろう。
世界設定ひとつをとっても、前日譚となる「五十年戦争」、物語の中心となる「獅子戦争」、世界に古くから伝わる「ゾディアックブレイブストーリー」と作りこみが凄まじい。
プレイ中に直接語られることは少ないが、ゲーム内の用語解説や特定のアイテムのフレーバーテキストで確認できる。
物語の説得力が増すだけでなく、プレイヤーが世界に没入する手助けになっている。
総合
文句なしの神ゲー。
筆者がゲームに人生の大部分を費やすようになったきっかけの作品でもある。
現代のユーザーフレンドリーなゲームに慣れたユーザーにとっては、不便さや古さを感じるかもしれないが、名作中の名作だと断言できる。
ライトゲーマーが楽しめるカジュアルさがありながら、ヘビーゲーマーが熱狂できる重厚さを併せ持つ。
FFTのここがすごい
FFTの素晴らしい点はレビューだけで書ききれませんでした。
すべての素晴らしさを伝えきることはできませんが、いくつか紹介します。
戦記×ファンタジーの融合
国家間の衝突や貧富の差が題材の重めのストーリーに、ファンタジー要素が自然に融合しています。
ファイナルファンタジーの召喚獣や魔法の存在が、たった一人の英雄が戦場で大活躍するという非現実的な設定に説得力をもたらしています。
また、物語の中心に存在するゾディアックブレイブストーリーも、教会や修道院をメインに進行するので、神や信仰の物語として違和感なく受け入れられます。
無限に遊べるやりこみ要素
やりこみプレイもFFTの魅力のひとつです。
筆者がクリアしたやりこみをいくつか紹介します。
- 主人公一人旅
- 最低日数クリア
- 全アイテムコンプリート
- 全ステータスMAXキャラクターの育成
このような縛りプレイの他にも、算術師や剣聖による無双プレイも楽しめる。
各アクションアビリティには独自の詠唱文が存在し、確率で詠唱するので全詠唱を見るのを目的としたプレイもおもしろいかもしれませんね。
『命脈は無常にして惜しむるべからず・・・葬る!不動無明剣!』
が暗唱できるほど好き
おまけコンテンツがおまけじゃない
メインシナリオと関係のない儲け話の報酬で入手することが出来る秘宝のなかにサウンドノベルで遊べるものがあります。
このサウンドノベルの完成度が非常に高く、サウンドノベルゲームとしても楽しめるでしょう。
また、人物紹介や用語解説などの読み物も読みごたえ抜群で、ファンになるとメニュー画面だけで数時間楽しめてしまう。
FFTのよくない要素
FFTは筆者にとって最高のゲームですが、よくない要素もありますので紹介します。
通常プレイのバランスが悪い
通常プレイのバランスはよくありません。
多くのプレイヤーが詰んでしまったリオファネス城や、加入するとヌルゲーになる剣聖など調整不足は否めません。
慣れているプレイヤーにとっては魅力のひとつですが、初見プレイヤーは困惑することもあるでしょう。
公式でもバランス崩壊はネタにされていて、FF14に登場するオマージュキャラクターの履行技が原作に登場しない「バランスブレイク」です。
世界設定が深すぎて難解な面がある
世界設定や心理描写が深すぎて難解な面があります。
筆者はPS版を子ども時代にプレイしましたが、物語がほとんど理解できませんでした。
様々な陰謀や思想が交差するので、初見プレイではゆっくりとテキストを読み進めるといい。
アプリ版は操作性が悪い
2024年現在プレイするならば、スマートフォンかタブレットがほとんどですが、アプリ版はコントローラーに対応しておらず操作性がよくありません。
クォータービューの戦闘画面では、狙った場所がタップできずイライラすることもあります。
FFTを今プレイするときにおすすめのハード
FFTを今プレイするなら、おすすめのハードはスマートフォンもしくはタブレットです。
現行のゲームハードはFFTをプレイできないので、スマートフォンしか選択肢がありません。
古いハードをお持ちの方はPSP版もおすすめです。
一方でPSやゲームアーカイブスの原作版は、不便な要素が多いのでおすすめしません。
スクウェア・エニックス社取締役の吉田直樹氏が、FFTを現行機種でプレイできないことについて言及していたので、今後プレイできるようになるのを期待しています。
FFT好きにおすすめのシミュレーション系ゲーム
ファイナルファンタジータクティクスは名作なので既プレイの方も多いでしょう。
そこで、FFT好きの方におすすめの別ゲーを紹介します。
ディスガイア7
遊べるハード:Switch、PS4、PS5、PC
参考価格:2,000円~4,000円
クォータービューのSRPG。
ストーリーはFFTと比べるとかなり劣るが、やりこみ要素や育成要素はかなり豊富。
今から買うのであれば、DLCがセットになった全部入りがおすすめ。(steamでは未発売)
鈴蘭の剣:この平和な世界のために
遊べるハード:PC、スマートフォン
参考価格:基本プレイ無料(アイテム課金)
タクティクスオウガやFFTに影響を受けたドット絵で描かれるSRPG。
ストーリーもおもしろく、FFTプレイヤーであれば戦闘もすぐに楽しめるようになるだろう。
ガチャ課金ゲームに抵抗がなければおすすめ。
Sid meier’s Civilization VI(Civ6)
遊べるハード:PC、Switch、PS4、XBOXなど
参考価格:700円(セール時)
腰をすえてガッツリとシミュレーションゲームをプレイしたい方におすすめ。
PC版はMODが豊富で様々な遊び方ができる。
最新ナンバリング7の発売を控えていることもあり、頻繁にセールが行われており、超安価で購入できるのも魅力的。
Civ6についてのレビュー記事がありますので、こちらもご覧ください。
よくある質問
- Qウィーグラフに勝てない
- A
カメレオンローブを持っていたら装備しよう。
回復しながらガッツで自己強化しよう。
どうしても無理なら諦めて最初からプレイしよう。再度FFTを楽しめます。
- Qファイナルファンタジータクティクスの最強キャラは?
- A
通常プレイはオルランドゥ一択
極限までやりこむと全キャラ全ステータスMAXになるので、リボンを装備できて聖剣技が使えるアグリアス。
- Q源氏シリーズは盗めますか?
- A
小数点以下の確率で盗めません。
FFTレビューまとめ
今回の記事では、スクウェア発売のシミュレーションRPGファイナルファンタジータクティクスのレビューを行いました。
これまで1,000本以上のゲームを遊んできた筆者にとって、No.1の神ゲームです。
しかし、思い入れが強く、魅力に感じている点が多すぎるため、満足できるレビュー記事を完成させられませんでした。
この記事では、FFTの魅力の1/10も伝えられていません。
少しでも気になった方は、ぜひプレイして自分の目で確かめてみてください。
最後に、あなたにとってのNo.1神ゲーは何ですか?ぜひコメントなどでお教えください。
このような底辺ゲームブログを見つけるほどのゲームマニア最高の一作を知りたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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