今回の記事では、ASTRIA ASCENDING(以下:アストリアアセンディング)をネタバレなしでレビューします。
プレイした率直な感想は、『期待していたよりも楽しい部分があったが、低評価される理由もわかる』です。
減点方式で評価する人にとってはクソゲーにもなりえますし、加点方式で評価する人にとっては良ゲーにもなるでしょう。
いい部分も悪い部分も正直にレビューしますので、購入しようか悩んでいる方や、ゲーム内容が気になっていた方はぜひご覧ください。
先に紹介しますが、Steam版のセールでは360円、中古ソフトでも1,000円~2,000円ほどで購入できるため、現在の相場を考えるとプレイしてみる価値ありかもです!
- ファイナルファンタジーシリーズを強く意識して作られたであろう王道RPG
- 作り込みの甘さが目立つが、RPGとしてはそれなりに楽しめた
- テンポやバランスの悪さ、快適に遊ぶための配慮が不足しているなど、課題点も多い
- 今の値段(Steamセール時で360円・中古1,500円前後)なら買い
- でもバグやストレス要素に強い拒否感があるユーザーは買わない方がいい
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いつもの記事よりもレビュー点数は低くなりますが、ゲームとしてはそれなりに楽しかったです!クソゲーを覚悟してプレイしたハードルの低さもありますが・・・
アストリアアセンディングとは?

アストリアアセンディングとは、2021年10月に発売された王道ファンタジーRPG。
開発はARTISAN STUDIOS、パブリッシャーはDEAR VILLAGERSで両方フランスの会社です。
外部スタッフとして、ストーリーをFF7やキングダムハーツで有名な野島一成氏、音楽をファイナルファンタジータクティクスやFF12で有名な崎本仁氏が担当しています。
豪華クリエイター陣が参加していることもあり、インディー寄りの規模ながら“FFらしさ”を感じる作品として注目を集めました。
一方で、中小スタジオならではの粗さも残るため、独特のバランスを持つRPGとして評価が分かれるタイトルでもあります。
| 発売日 | 2021年10月7日 |
| 価格 (2026年1月現在の価格) | 3,600円 |
| 対応機種 | Steam PS5 Switch XBOX DMM GAMES など |
| ジャンル | RPG |
| 会社名 | DEAR VILLAGERS ARTISAN STUDIOS |
| 公式サイト | Astria-Ascending-Homepage – Astria-Ascending |
レビュー

| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ストーリー | |
| グラフィック | |
| サウンド | |
| キャラクター | |
| ゲーム性 | |
| 制作意欲 | |
| 総合 |
ストーリー
ストーリーの評価は普通を少し下回る☆2.5といったところ。
運命・犠牲・調和など重めのテーマでシナリオが展開されるにも関わらず、物語全体の重厚さがいまひとつで、感情移入しにくい。
また、説明不足や描写不足も目立ち、世界観を掴めないまま物語が進行するため、プレイヤーはおいてけぼりをくらう。
終盤の展開もあっけなく、クリアしても何が伝えたかったのか、どんな感動をユーザーに与えたかったのか、よくわからなかった。
個々の展開でおもしろさを感じる部分はあるが、全体的なストーリーの満足度は低め。
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何も知らないプレイヤーの勝手な予想ですが、製作過程でかなりストーリーが削られたのでは?と考えています。
グラフィック
2Dアートをベースとした世界は美しく、ファンタジーRPGの世界を充分に表現できている。
基本的には美しいが、戦闘時の動きやアクション、シナリオパートでの表情など、動きや変化のあるグラフィックは、作りこみこそ感じるもののややチープな印象。
古典的なグラフィックを踏襲していると好意的な解釈もできるが、令和にプレイすると物足りなさが勝る。
とはいえ、コマンド式のRPGには十分ともいえるので、☆4.0評価。
サウンド
アストリアアセンディングをプレイしていて一番好感触だったのが戦闘BGM。
特に最も多く聞くことになる戦闘のBGMが非常に素晴らしく、めんどくさい通常戦闘の癒しになっていた。
『王道のファンタジーRPGのBGMはこういうのだよ』といった出来。
また、キャラクターボイスの演技がAAAタイトルと比べても遜色なく、声優に詳しくない筆者でも演技が素晴らしいのが分かった。
SEや環境音などBGM以外のサウンドは特に語ることはない。(印象に残っていない)
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公式の動画が見つからなかったので、動画リンクは貼りません。
気になる方はyoutubeで『アストリアアセンディング戦闘BGM~フォーカス!~』と検索してみてください!
キャラクター
8人のプレイヤーキャラクターと冒険するが、キャラクターの魅力を充分に引き出せているとは言い難い。
ストーリー中に各キャラクターの掘り下げが行われるが、充分とはいえず、キャラクターの背景や心情変化は想像するしかない部分が多い。
多くの種族・年齢・性別のキャラクターがプレイアブルな利点が一切なく、もったいなく感じる。
また、個々のキャラクターの掘り下げが不足しているだけでなく、キャラクター同士の関係性の説明もほぼないため、サブキャラクターが師匠的なポジションなのか、ただの知り合いなのかすらわからない。
デザインや設定が魅力的なキャラクターが多数いるだけに残念。
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キャラクター描写がわかりにくいのは、翻訳の問題もある気がしています。
ゲーム性
基本的なゲーム部分は属性相性が重要なコマンドRPGで、コマンドRPG好きなら楽しめるだろう。
ダンジョンの探索や謎解き、隠された宝箱などメインゲーム設計に不満は少ない。
ただ、ユーザーがストレスなくプレイするための工夫がたりず、戦闘倍速できない、カットシーンでセリフ送りできない、エフェクトスキップもない。
更に、大半のザコ敵は素早さが味方のアタッカーより早く、先行されることが多いため、通常戦闘のテンポが悪いと気になるユーザーは多いだろう。
また、サブゲームのJ-STERとシューティングが本当に面白くない。
特にシューティングは、メインシナリオで何度かプレイさせられるのが不快に感じるほど。
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戦闘のテンポの悪さを低評価している方が多いですが、昔のRPG好きの筆者はそこまで気にならなかった。
それよりもカットシーンでセリフ送りできないほうが筆者にはストレスでした。
意欲
完全に主観だが、製作が作りたかったゲーム像が全体から強く感じられた。
コマンドバトルやジョブシステムなどんの古典JRPGを現代に蘇らせ、小~中規模スタジオが理想のRPGを作ろとしたことが伝わってくる。
売れるゲームを作るというよりも、自分たちがおもしろかいと思うゲームを作ろうとしたのだろうと感じられた。
予算の問題か、技術力の問題か、なにかの障害があり、最高のゲームの完成には至らなかったのだろうが、応援したくなる。
総合
普通に遊べる並ゲー。
古典的なRPGが好きなユーザーは十分に楽しめるだろう。
少なくとも筆者は評判の悪さから全く期待せずにプレイしたが、普通に楽しめた。
一方で、作りの粗さやストレス要素が目立つのも事実。
近年のユーザーフレンドリーなゲームを求めているユーザーには、クソゲー評価されるのも理解できる。
難易度調整や、弱点表示など快適にプレイできるようにオプションでカスタムしてプレイするのがいいだろう。
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みんなにおすすめというよりも、安くなっているJRPGをプレイしたい方におすすめです!
期待せずにプレイすれば意外と楽しめるかもしれませんよ!
アストリアアセンディングのここがすごい!

個人的にプレイしていて楽しかった部分を紹介します。
普段はいいところを紹介する項目ですが、いいところというよりも個人的な楽しかった部分の紹介になります。
フォーカスポイントを使ったバトル
アストリアアセンディングのバトルはフォーカスポイントが非常に重要で、フォーカスポイントを使ったバトルは新鮮で楽しかった。
簡単にどんなシステムか説明すると、弱点攻撃を行うことで貯まるポイントを使用することで、通常の何倍もの威力で攻撃できるシステムです。
8人のキャラクターを切り替えつつ、弱点攻撃をしてポイントを貯めながらチャンスに強力な攻撃を叩きこむ爽快感がありました。
武器グラフィックと装備の自由度
アストリアアセンディングには、武器ごとに個別グラフィックが設定されています。
プレイアブルキャラクターが8人おり、ジョブも多数あるなか、武器毎にグラフィックが設定されているため、戦力強化以外にも装備更新の楽しみがありました。
さすがに防具にはグラフィックが設定されていないものの、武器と比べて性能の上昇幅が小さいです。
防具それぞれ耐性が異なるため、苦戦するボスが現れたときに、型落ちの防具が耐性面が優秀で活躍したりと装備の工夫をすることができ、やりがいがありました。
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弱点が多すぎる装備はステータスが高くても弱いのだけなんとかならなかったのか・・・
育成の自由度がある
各キャラクターはプレイ開始時点でそれぞれ特徴あるジョブについていますが、物語の進行に伴い、ジョブを選択することができます。
この選択によってキャラクターの性能が大きく変化し、自分好みのキャラクターに育てることが出来ます。
ステータスの成長もレベルアップでの上昇の他に、FF10のスフィア盤のようなシステムで、好きな能力を伸ばすことが出来ます。
攻撃タイミングだけ戦闘メンバーに入る攻撃特化キャラや、常に前線で回復を配るキャラなど工夫次第で活躍の場が広がるでしょう。
自由度こそあるものの、ジョブは一度決めたら変更できず、自由度が高いわけではないのは残念ポイント
過剰すぎないポリコレ要素
アストリアセンディングはポリコレ要素が多く盛り込まれるようになった2021年発売、更にフランスのゲーム会社開発です。
ゲーム内に、現実の社会問題を歪んだ形で反映する悪しきポリコレ文化の影響を大きく受けているのではないかと、プレイ前は心配でした。
しかし、プレイしてみると、配慮を感じさせる部分はあるものの、不快になるポリコレごり押しは感じませんでした。
個人的には、時代に合ったいい塩梅のポリコレ配慮だと感じます。
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ポリコレそのものの理念を否定しているわけではありません。
私が否定しているのは、ゲームのような娯楽作品にまで過剰な配慮を強制してしまう風潮のほうです。
アストリアアセンディングのここが改善点

正直改善点が多いゲームですが、筆者が気になった点でレビューで触れられなかった3つを紹介します。
Steamレビューではバグ報告などがありますが、筆者がプレイした2025年のPS5環境では致命的なバグに遭遇しなかった(気づかなかった?)ため、バグは紹介しません。
状態異常攻撃頻度が高すぎる
バトルで一番気になったのが、敵の状態異常攻撃の異常さです。
行動不能になるスタン攻撃、混乱攻撃を含む厄介な状態異常攻撃を、高い素早さから先行して連打してきます。
状態異常を喰らってしまうと、数ターン行動不能になるため、ザコ戦でも気を抜くとハメ殺されてしまいます。
また、一部の敵は全体状態異常を放ってきます。
状態異常の対抗策はアクセサリしかありませんが、事前にどの状態異常攻撃を使ってくるか知らないと対策できません。
序盤から終盤までずっと状態異常攻撃に悩まされ続けてしまいます。
一度決めたジョブを変更できない
物語の進行とともにジョブにつけるようになりますが、一度選択したジョブは今後一切変更できない。
最初のジョブ選択は早めのタイミングですが、どのジョブがどのような特技を使えるのか、どのような選択がいいのかなど、ゲーム内で有用な情報はほとんどありません。
まだゲームに慣れる前のタイミングで最初のジョブ選択があり、今後のゲームバランスや戦略に大きな影響がある選択にも関わらず、不可逆です。
アサシン×ハンターなど快適にプレイしたいなら必ず取得したい組み合わせがあるにも関わらず、変更できないため、選択次第では最後までストレスフルなプレイになってしまいます。
ユーザーに不親切な点が多すぎる
アストリアセンディングは、ユーザー目線にたったゲームになっていません。
多くの不親切な部分がありますが、例をあげると、
- しょっぱなから専門用語オンパレード
- マップが非常に、とんでもなく分かりづらく、現在地点表示がない
- クエストに目的地表示がない
- 宝箱の装備も装備できるジョブがいなければゴミになる
- 罠付き宝箱だと分かっても対処(罠解除など)のしようがない
などで、他にも色々あります。
1回テストプレイしてみれば、ダメなことはすぐわかるだろ!といった要素もあり、悪い部分が目立ってしまっています。
いくら平成のJRPGリスペクトと言っても、現代にリリースする以上、最低限の配慮は必要でしょう。
アストリアアセンディングをプレイするときにおすすめのハード

プレイおすすめハードは、セール時に360円で購入できるSteamか処理速度が速いPS5です。
Steamセールの値段はワンコイン以下で、仮にプレイしてみて楽しめなかったとしても、あきらめがつく値段でしょう。
また、ゲーム内メニューのアビリティや装備画面の処理がうまく行っていないのか、少し選択時間がかかります。
ストレスを感じる可能性があるため、少しでも処理がはやいPS5版がおすすめです。
アストリアアセンディングでとりかえしのつかない要素

クエスト受注タイミングでセリフが変わるなどいくつかあるが、それらがどうでもよくなるほど重要なのが、ジョブの選択がやり直せないこと。
ジョブによって、ステータス・覚えるスキル・覚えるアビリティ・装着可能な装備が変わり、大きくゲームバランスが変化する。
クリア前に攻略サイトを見ることに抵抗がなければ、攻略情報を調べてジョブを選択するのをおすすめします。
企業系の大きな攻略サイトはないが、有志がブログで有用な情報をたくさん紹介してくれている。
おすすめの安いゲーム、コスパ抜群のゲーム

5年前のゲームの紹介記事を見ているのは、安いゲームを探している方が多いでしょう。
そこで、現在の中古相場やセール価格が安く、コスパ抜群でプレイできるゲームを紹介します。
モンスターハンターワイルズ
遊べるハード:PS5、XBOX、PC(Steam)
新品販売価格が家電量販店のセールで980円になるなど、ネット上を中心に酷評が目立つモンハン最新作。
最近のモンハンと比べて出来は良くないとされるが、普通に楽しめる良ゲー。
よくない部分も多くあるが、アクションは最高で、プレイしていて楽しい部分が多くあった。
まだプレイしていないなら、PS5版でプレイするのがおすすめ。
テイルズオブアライズ
遊べるハード:PS4/5、XBOX、PC(Steam)
アクションが楽しく、ストーリーが楽しく、やり込みも楽しいアクションRPG。
ゲーム内容が悪く安くなったわけではなく、会社方針としてリリースから時間が経ち、定価が安くなったため、それに合わせて安く買えるようになった。
Steamセール開催頻度が高く、中古市場に出回っている量も多いため入手も簡単。
いくら安くても評判が悪いゲームはプレイしたくない方におすすめ。
Slay the Spire
遊べるハード:PC(Steam)、スマートフォンなど
ローグライクカードゲームの金字塔。
1プレイにかかる時間は1時間前後にも関わらず、数万時間プレイヤーがゴロゴロいるオバケゲーム。
スレスパ2の発売も近づいているため、未プレイの方はぜひプレイしてみてほしい。
Steamでは頻繁にセールが開催されるためセールを狙って購入するといい。
アストリアアセンディングでよくある質問

- Qおすすめのジョブは?
- A
ザコ戦はアサシン×ハンターのケイディンと黒魔術師のダグマの組み合わせが圧倒的に快適でおすすめ。
というか、この組み合合わせじゃなかったらザコ戦がめんどうすぎて辞めていたかも。
- Qクエストが進められないんだけど・・・
- A
メインストーリーが進行しないと進められないクエストが序盤から平気ででてきます。
こだわりがなければ攻略情報を調べて、気軽にプレイするといいかも。
- Qトゥルーエンドの条件は?
- A
エンディングは一種類しか確認されていません。
レビューまとめ:期待せずにプレイすれば楽しめる人もいるかも!

今回はアストリアアセンディングを良い所から悪い所まで正直にレビューしました。
クソゲー評価を下す人が多くいるゲームというのを意識してプレイすると、
『思ったよりも悪く無いじゃん』
といった感想でした。
最近は、コマンドRPGの新作もめったに出ず、出てもリメイク・リマスターばかりなので、新鮮なRPG(5年前ですが)を遊べて楽しかったです。
Steamセールはワンコイン以下で、中古相場も安いため、当時話題になっていて気になっていたという方はこの機会にプレイしてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。


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