今回の記事は、前回の考察記事「キャンサーの正体」編よりも、生死に関する重大なネタバレを含みます。
メインストーリーおよびイベントストーリーをクリアしていない方が読むと、ヘブバンの一番の魅力であるストーリーを楽しめなくなる可能性が高いです。
まだ未クリアの方は読まないようお願いします。
本記事は2024年11月20日までの情報で執筆しています。
上記をご理解の上、ネタバレが問題ない方のみ本記事をお読みください。
前回の考察記事はこちら
以下ネタバレ防止用スペース
今回の記事は、蒼井えりか復活説です。
なぜそのような考察に至ったのか紹介します。
復活するといっても、作中で復活して31Bに復帰するといったものではなく、
茅森 月歌の物語が完結したときに、蒼井が再登場する。
という説です。
このように考えたのには、4つの理由があります。
- 月歌との約束がすべて守られている
- 明確に復活が否定されていない
- アイビーの花言葉
- 死亡が丁寧に表現されすぎている
また、物語中に復活はしないと考えた理由は、
- 31Bの決意を裏切ってしまう
- 月歌の別れの言葉
- ユーザーが冷める
の3つです。
それぞれ解説します。
蒼井復活説の根拠①月歌との約束がすべて守られている
蒼井復活説を考えたきっかけは、「月歌と蒼井が交わした約束はすべて守られている」と思ったからです。
笑わせるといった軽い約束から、バンジー・お化け屋敷などキャンサーに支配された世界では現実的ではない約束まで守られています。
2章Day25の葬儀のあと、蒼井のシュシュをのせたナービィを月歌は、
「平和になったら遊ぼうなー!」
と、約束のような言葉で見送っています。
フリータイムに広場でナービィと普段から遊んでいる月歌が、平和になってから遊ぼうとナービィと約束するのは不自然なので、蒼井との約束と考える方が自然でしょう。
この約束も守られるとすれば、平和になったら=物語が完結したら蒼井と月歌はまた楽しく遊ぶので、蒼井は復活すると考えました。
蒼井復活説の根拠②明確に復活が否定されていない
明確に復活が否定されていないのも、蒼井が復活するのではないかと考えたひとつの理由です。
4章前半Day0で手塚司令官は、
「人為的にヒト・ナービィを作り出す場合は、保存されたDNAを使い果たしてしまうそう」
と伝聞でしか否定していません。
この否定は、同じ人格をもったセラフ部隊員を人間が再度作ることは出来ないと否定しているだけです。
月歌のようにナービィが自らコピーすることは出来ないとまでは否定されていません。
なにか再コピー手段があるかのような言葉選びなので、死亡扱いとなったセラフ部隊員が復活する展開があるのではないでしょうか?
蒼井復活説の根拠③アイビーの花言葉
アイビーの花言葉のひとつに、「不滅」があります。
31Bが作戦前に蒼井に渡したときも、「友情」「不滅」が語られています。
アイビーの花言葉には他にも、「信頼」「永遠の愛」などがありますが、これらは作中では触れられていません。
では、なぜ「友情」と「不滅」を並べてピックアップしたのでしょうか?
「不滅の友情」と表現できるのにも関わらず、「不滅」を並べてピックアップしたのは、「不滅」が大事だからではないでしょうか?
蒼井はハイパーサイメシアで記憶が不滅であると同時に、蒼井自身も不滅、つまり復活を示唆しているのではないかと考えます。
蒼井復活説の根拠④死亡が丁寧に描かれすぎている
蒼井が復活すると考えた最後の理由は、死亡が明確に表現されすぎているからです。
作中でプレイヤーが目の当たりにする最初の死亡でもあり丁寧に描くのはわかりますが、少し過剰に感じます。
具体的には、レッドクリムゾン戦直後にゆっくり目を閉じる→ヘリで月歌が取り乱す→蒼井がよくわからない状態でいる→月歌が思い出を振り返る→葬儀が執り行われる→墓場でわかれる
と、メインストーリーだけでも大ボリュームです。
さらに、「Requiem for the Blue」「夏だ!水着だ!トロピカル祭りだ!」とイベントストーリーでも何度も描かれています。
ユーザーに本当に死んでしまったのだと強烈な印象を植え付け、もう蒼井は戻ってこないと思わせたいと感じませんか?
ここまで丁寧だと、その蒼井は戻ってこないという感覚はミスリードなのではないかと勘繰ってしまいます。
ただ、ヘブバンは「最上の、切なさを。」というキャッチフレーズですし、ナービィの真実を2章時点で書けなかったから丁寧に描いたという可能性も高いため、根拠4はやや弱いかもしれません。
作中では蒼井は復活しない根拠①31Bの決意を裏切ってしまう
蒼井を失って部隊長不在だった31Bも、5章前半でいちごが部隊長となり決意新たに進み始めました。
ここで蒼井が復活してしまうと、いちごの決心も、ひぐみんの成長も、すべて意味のないものになってしまいかねません。
よって作中に蒼井が復活することはないでしょう。
作中では復活しない根拠②月歌の別れの言葉
蒼井復活説の根拠①でも紹介しましたが、月歌は「平和になったら遊ぼうなー!」と別れています。
平和になったら遊ぶということは、平和になるまでは遊ばないと考えられます。
キャンサーと戦っている間は平和とは程遠いので、蒼井と遊ぶことはないのでしょう。
よって、作中で蒼井は復活しないと考えられます。
作中では復活しない根拠③ユーザーが冷める
ヘブバンの魅力を決定づけたのは、2章の蒼井の死ではないでしょうか?
実際に、steamやGooglePlayの高評価レビューでは、2章までやってほしいとの意見が多く書かれています。
蒼井が作中で復活してしまうと、ヘブバンのストーリーの魅力の中心にある切ないストーリーがブレてしまいます。
ユーザーが冷めてしまうようなストーリーを麻枝准さんが書くとは到底思えないので、蒼井復活はないでしょう。
まとめ:もしかしたら蒼井は復活するかもしれない
今回は蒼井復活説について考察しました。
作中で蒼井が戦う展開はなさそうですが、エピローグで月歌と蒼井が遊ぶのはありえそうです。
今回は復活説として記事にしましたが、もうひとつ仮説があります。
それは「月歌が最後に死んでしまい、蒼井とあの世で再会する」という展開です。
ヘブバンのストーリーを考えると、こちらの方が可能性が高いかもしれません。
しかし、大変で切ない思いをたくさんしているキャラクターたちは、ハッピーエンドを迎えて欲しいとの思いから復活説を記事にすることにしました。
この記事を書くにあたり、ヘブバンの登場人物の死について調べたので、ヘブバンの死亡キャラ一覧も後日記事にします。
記事をアップしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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