『モンハン話題だけど実際おもしろいの？』
『出遅れたけど今から買っても楽しめる？』
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか？
そこで今回の記事では、モンハンワイルズ発売1週間でHR100越えまで完全ソロプレイした筆者による本音レビューです。
ストーリーのネタバレや新登場モンスターのネタバレを含まず紹介します。
未プレイの方も安心してご覧ください。
- これまでのモンハンと同じように楽しめる良ゲー
- グラフィックと遊びやすさが進化している
- バランスが良く色んな遊び方ができる
- ストーリーが薄くキャラの掘り下げも不足している
- 過去作を超えるおもしろさはなかった
モンスターハンターワイルズとは？
モンスターハンターワイルズは、CAPCOMから2025年2月28日に発売されたハンティングアクションゲームです。
20年以上多くのファンに愛されているシリーズで、拡張ソフトを含めるとメインタイトルだけでも14作目となります。
今作の特徴は、最新ハードの性能を活かした高品質なグラフィックとフィールドのリアルタイム変化で高い没入感が生み出されている点です。
また過去作と大きく異なる点として、拠点とフィールドが一体化している点が挙げられます。
過去作は拠点でクエストを受注しフィールドマップに移動し狩りを行い、狩りが終了したら拠点に戻る方式でした。
今作はセミオープンワールド方式で、シームレスにハンターライフを満喫できます。
| 発売日 | 2025年2月28日 |
| 希望小売価格 | 9,990円(パッケージ版) 9,900円(DL版) |
| 対応機種 | PS5 XBOX PC(Steam) |
| ジャンル | ハンティングアクション |
| 会社名 | CAPCOM® |
| 公式サイト | https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp/ |
モンスターハンターワイルズレビュー
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ストーリー | |
| グラフィック | |
| サウンド | |
| キャラクター | |
| ゲーム性 | |
| 正統進化 | |
| 総合 |
ストーリー☆3
アクションがメインでストーリーはそれなりといったところ。
致命的な矛盾や不満要素こそないものの良い要素も特にない。
狩りアクションをメインに楽しみたいプレイヤーには問題ないが、ストーリーも楽しみたいプレイヤーは満足できない内容だろう。
なお、ボリュームが少ないと話題になっているが、スタッフロールが流れるストーリークリアまでは、過去作プレイ済の筆者で約12時間。
現在実装されているメインストーリー全クリアまでは、サブ要素を楽しみながら30時間程だった。
グラフィック☆5
モンスターハンターワールド(アイスボーン)から正統進化したグラフィック。
前作のモンスターハンターライズ(サンブレイク)は、Switchで発売されたこともありグラフィックは物足りない出来だった。
しかし今作では、モンスターや人物の他にも、小物や料理も作りこまれており、ゲームの楽しさを引き上げてくれる。
特に毛の表現と人物の表情は過去作にない完成度の高さで、ハイスペックマシンの性能を活かしきっているだろう。
繊細なグラフィックながらPS5(通常版)でFPSが安定しているのも高評価ポイント。
通常版PS5でも充分にグラフィックの進化を感じられます！
サウンド☆4.5
モンスター毎に異なる戦闘BGMもいい出来だが、SEが特に素晴らしい。
戦闘時の武器SEはアクションに爽快感を感じる出来栄えで、環境音は生物たちの営みを感じさせてくれる。
オープンベータ時点では、一部の武器種のSEが不評だったが、製品版では改善されている。
モンハンシリーズを代表する楽曲「英雄の証」の熱さと盛り上がりを感じづらかった点だけがマイナスポイント。
キャラクター☆3.5
キャラクターのグラフィックは過去作より向上しているものの、キャラクターの魅力はいまひとつ。
ストーリーで登場するキャラクターはそれぞれ特徴付けられているものの、深堀りされず愛着が湧きづらい。
また、過去作から続いている「同じセリフを何度も話し次第に邪魔に感じるようになる問題」が特に改善されていないのも残念。
残念なところがある一方、主人公にキャラクター性が追加された点とオトモアイルーが非常に魅力な点は好感触。
美形が少なく主要キャラが多様なのは時代の流れですね・・・
ゲーム性☆4.5
モンハンの中毒性のあるゲーム性は健在。
ストーリークリア後の装備集めや装飾品厳選、環境生物集めや釣りなど多くの要素を楽しめる。
ストーリーはチュートリアルでやり込み要素と周回要素こそが本番。
効率重視のプレイをすると狩りの頻度が低いのが気になるが、それ以外はいつものモンハン。
過去作で不評だった要素は削除されており、20年前から続く楽しさはそのままに快適性や遊びやすさは進化しているといえるだろう。
いい意味でも悪い意味でもモンハンです！
正統進化☆5
ここまでのレビューでも何度か紹介したが、ワイルズはモンハンシリーズの正統進化作品といえるだろう。
次世代機の性能を活用した広大なフィールドと精細なグラフィックなど最新機種のモンハンを存分に堪能できる。
周回作業が楽しいゲームの代表としての地位は揺るがないだろう。
これまでのモンハンを楽しめたプレイヤーは同じように楽しめ、これまでプレイしなかったプレイヤーも楽しみやすい。
ユーザーに求められているゲームを基本に忠実に作りあげている。
総合☆4
期待通りの楽しさを味わえる良ゲー。
ストーリーの薄さやキャラクターの魅力が足りないなど、良くない点もあるが非常に楽しめる一作。
モンハンシリーズをプレイしたことがあり、買うか悩んでいるなら買うべきといえる。
モンハンライクの狩りゲーは多く発売されているが、モンハンは一段上と改めて示してくれた。
歴代のモンスターハンターシリーズが偉大すぎて物足りなく感じる部分もあるが、定価で購入しても後悔しない良作といえるだろう。
モンハンワイルズのここがすごい
レビューでは紹介しきれなかったモンハンワイルズのいい点を紹介します。
- アクションの完成度が高い
- アップデート予定がたくさん
- 戦闘以外も楽しめる
それぞれ具体例を挙げながら解説します。
アクションの完成度が高い！
モンハンワイルズはアクションの完成度が高いです。
各武器のアクションは1フレーム単位で調整されており、快適にプレイできるように作りこまれています。
また、過去作で課題に挙げられることがあった当たり判定やカメラワークも改善されており、手触りが非常にいい。
オープンベータテストで受け付けたユーザーからのフィードバックを元に、発売時に改善された要素もあるので、今後更なる向上も期待できる。
アップデート予定が盛りだくさん！
発売時すでに決まっているアップデート予定だけで、春の第一弾タイトルアップデート、夏の第二弾、更に週ごとのイベントクエストまであります。
近年のモンハンはアップデート頻度が高く長く遊べるでしょう。
現状のメインクエストはやや中途半端感を感じるので、メインストーリーの追加もあるかもしれません。
雑誌のインタビューではユーザーへのサプライズを多く予定しているとの発言もあり、今後のアップデートが楽しみです。
1年～2年で拡張パッケージが発売されることが多く、アップデートも継続されそう
戦闘以外も楽しめる要素がたくさん！
モンハンワイルズは狩りの他にも楽しめる要素が多くあります。
レアな環境生物を収集する、マップを隅々まで探索しキャンプ設営地点を見つける、釣りで大物を狙うなどハンターライフを満喫できるでしょう。
ロード時間の短縮やオート移動の進化でこれまでよりも快適にサブコンテツを楽しめます。
風景も美しいのでスクリーンショット撮影なども楽しいですよ。
大物釣りが結構たのしくて息抜きに最適です！
モンハンワイルズのここが改善点
ここまではいい所を多く紹介しましたが、改善点もあるので紹介します。
楽しくプレイしている真っ最中で褒める内容が多くなってしまうので、この項目では出来るだけ詳しく改善点を解説します。
筆者はプレイしていて以下の点を不満に感じました。
- G商法の被害を大きく受けている
- 過去作よりはおもしろくない
- 難易度が低い
- RPG要素がつまらない
G商法の影響でコンテンツが少ない
モンハンシリーズはG商法と呼ばれている拡張パッケージの発売が通例です。
拡張パッケージでは、G級クエスト(マスターランク)の追加、新ストーリー、新コンテンツなど多くの要素が追加されます。
おそらくモンハンワイルズも例外ではないでしょう。
追加パッケージが発売される前提で作られているため、コンテンツが少なくなってしまっている。
やり込み要素こそ確保されているものの、拡張後と比較すると物足りないと感じます。
過去作を越えられていない
発売前はワールド発売時のような新感覚の新しいモンハンを期待していましたが、期待が大きすぎました。
モンハンワイルズが過去作を越えているのは、ハードスペックが影響するグラフィックとロード時間くらいでしょう。
モンハンワールドと比べると、探索や収集要素が物足りない。
モンハンライズと比べると、翔蟲がないことで戦闘と移動に不便さを感じる。
過去2作品の悪いところを改善した代わりに、いい所も減っており、ワールドとライズを足して2で割った出来といったところ。
目玉となる新要素もこれといってないので、尖った部分を感じられず薄味。
過去作と同等に楽しめるが、過去作を越える楽しさはないともいえる。
高難易度の戦闘がない
モンハンワイルズの戦闘は全体的に難易度が低く、高難易度の戦闘もありません。
筆者はRPGとシミュレーションゲームを多くプレイするので、アクションは上手くありませんが全メインミッションクリアまで2回しか戦闘不能になりませんでした。
全体的に難易度が落とされており、本格的な高難易度アクションを求めるプレイヤーには物足りないでしょう。
古龍種の追加やGの発売で高難易度クエストが出ると予想されますが、筆者程度のライトプレイヤーでも現状の戦闘では物足りません。
簡単すぎて上位クエストも下位の破壊王装備で十分でした。
ストーリー要素がつまらない
今回のモンハンは、ギルドが調査したことがない禁足地を調査し少年ナタを故郷に帰らせることをメインの目的として物語が進行します。
この物語が薄くプレイしていておもしろくありません。
これまでのモンハンよりもストーリー要素が多くなっているものの、物語メインのゲームと比べると内容も表現もボリュームも劣ります。
会話イベント→戦闘→会話イベント→戦闘とストーリー中に何度も挟まれるイベントが邪魔に感じるほどです。
おそらく過去作で不評だった要素を削った結果でしょうが、ここまで薄い物語なら無くてもよかったのではないかと感じてしまいます。
プレイおすすめハード
プレイおすすめハードはハイスペックのゲーミングPCを持っているならPC。
それ以外の方はPS5がおすすめ。
なぜなら、ミドルスペックまでのゲーミングPCだと性能不足でゲーム体験を損なう可能性があるからです。
筆者は通常版のPS5でプレイしていますが、フレームレートも安定しており、30FPSでもプレイに支障はありません。
PS5でのオンラインプレイには有料のプレイステーションネットワーク加入が必要なので、毎月の料金を節約したい方はゲーミングPCもありでしょう。
最低動作スペックでもミドルロー程度のマシンパワーが必要なので、不安な方は体験版かベンチマークで動作確認をしてから購入しましょう。
ベンチマークは公式サイトからダウンロードできます。
モンハンワイルズ好きにおすすめのPS5のゲーム
モンスターハンターワイルズのためにPS5を買った方もいるのではないでしょうか？
PS5をモンハン専用機にするのはもったいないので、おすすめのPS5ゲームをいくつか紹介します。
エルデンリング
遊べるハード:PS4/PS5、XBOX、PC(Steam)
PS5でハイクオリティのアクションを楽しみたいならエルデンリングを買っておけば間違いない。
いわゆるソウルライク・死にゲーといわれるジャンルで、本格的なアクションを楽しめる。
未プレイなら買って損しない神ゲー。
DLCも出揃い買うタイミングとしても丁度いい。
テイルズオブアライズ
遊べるハード:PS4/PS5、XBOX、PC(Steam)
ストーリーもアクションも楽しみたいならテイルズオブアライズ。
多くのファンがいる名作シリーズの何恥じない出来で、和製アクションRPGとして非常に楽しめる。
軽快で爽快感のあるアクションを楽しみたい方におすすめ。
セール開催頻度も高く安く購入できるのも嬉しいポイント。
FINAL FANTASY VII REBIRTH
遊べるハード:PS5、PC(Steam,Epic)
PSで発売された伝説的RPGのリメイク2作目。個人的PS5ゲームNo.1の神ゲー。
欠点は分作でストーリーが完結しない点のみ。
アクションもストーリーも探索もサブクエストも全部が楽しかった。
1作目との繋がりが強く、単品ではストーリーを100%楽しめないが、PS5を持っているなら食わず嫌いせずプレイしてみてほしい。
モンスタハンターワイルズでよくある質問
- Qモンハンワイルズはどれを買えばいい？
- A
悩むならスタンダートエディション一択。
DLCは後から別売りで購入できる。
- Qモンハンワイルズのおすすめ武器は？
- A
今作は特にバランスがよく難易度も低めなので好きな武器を使えばいい。
どうしてもオススメして欲しいなら、近接は太刀、遠距離は弓。ちなみに筆者はクリアまで大剣しか使わない。
- Qモンハンワイルズはクロスプレイできますか？
- A
PC・PS5・XBOXともにクロスプレイ可能。
クロスセーブ(データ共有)はできないので複数ハードで購入するメリットは薄い。
- Qモンハンワイルズ買うか悩んでます。
- A
遊べるハードを持っているなら買っていい。
ハードを持っておらずモンハン専用機になってしまうならもったいないかも。
- QPS5プロを買うべき？
- A
PS5通常版を持っているなら買わなくてもいい。
通常版とプロで悩んでるなら、プロを買った方が後悔しないと思われる。
モンスターハンターワイルズレビューまとめ:普通におもしろいけど期待を超えられなかった
今回はモンハンシリーズの最新タイトル『モンスターハンターワイルズ』のレビューを行いました。
ひとことでまとめると、「期待通りのおもしろさだが、期待を超える出来ではなかった」です。
売上を考えるとG商法は仕方ないですが、今作はG商法の影響を強く受けているように感じます。
NPC共闘がメインシナリオ中にあるのに普段のクエストでは利用できない点やモンスター数の少なさは今後のために実装しなかったのでは？とも思える。
まだ買っていないなら追加パッケージ発売を待つのも有力な選択肢になるだろう。
過去作を超えられていないのは、世代ごとに実装されてきたスリンガーや翔蟲などの目玉要素がないのも影響しているでしょう。
これまでのモンハンを楽しくプレイしていたなら楽しくプレイできますが、これまでのモンハンが合わなかった方は今作も楽しめない可能性が高いです。
それでも、アクションの完成度は高く、快適性も向上しているので楽しめるゲームです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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